【レズ的考察】Lの世界ジェネレーションQシーズン1のあらすじを徹底解説(ネタバレ注意)

『Lの世界』アラサーレズビアンの青春が10年ぶりに帰ってきたのだ。

アラサーの筆者が見ていたのがちょうど高校生の時。
ノンケの海外ドラマ好きな同級生の女の子と一緒に見たのもいい思い出。
あれから約10年…『Lの世界』がジェネレーションQを付けて帰ってきた。
それが見たくてネフリ派だった筆者がhuluに数年ぶりに加入したのも記憶に新しい。

10年後のジェネレーションQはどうなったのか?
レズビアンである筆者の考察も加えてお話していきたい。
これから先の記事はネタバレが含まれる可能性があるので、
まだ見てなくてネタバレを見たくない人は戻るボタンを押して
お楽しみを取っておきましょう。
見たい人は見てくださいね。

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10年後のLの世界はここが違う!

舞台は10年前と同じく『10年後のLA(ロサンゼルス)』。
前作のキャストとジェネレーションQで新しく登場したキャストが交わったキャスト構成になる。
前作から10年経ち多様性(ダイバーシティ)を更に配慮したストーリー構成にもなっている。

単なるレズビアンのラブコメドラマではない。
多様性(ダイバーシティ)女性の社会進出黒人差別など。
現代のアメリカや先進国が抱えるイシューが見え隠れしている。

 

【多様性】

例えば、メインキャストにアジア系の人物がいたり、ヒスパニック系や中東系の人物がいたりする。
もはやブラック&ホワイトだけの世界ではなくなったのだ。
それと、登場人物のセクシュアリティという面でも配慮されている。
続いてジェンダーに視点を当ててみると、
トランスジェンダーの男性(FTM)が男性と付き合う。
トランスジェンダーの女性(MTF)が女性と付き合う。
前作でもトランスジェンダーの男性が男性と付き合っているシーンはあったが、
トランスジェンダーの女性が女性と付き合っているというシーンは筆者の記憶上無かった気がする。
単純なレズビアンとゲイの世界だけではなくなったのだ。
また教会の女性の祭司と体の関係を持つ女性の登場人物がいたり、小人症の登場人物がいたりと様々だ。

 

【女性の社会進出】

メインキャストのバリキャリフェム女性達は社会的地位の高い役柄多かった。
ベットはLAの市長選立候補者で大きなオフィスに何十人ものスタッフを抱えている。
アリスは自分の名前の番組のホスト。
シェーンはヘアースタイリストで成功しプール付きの豪邸を持ちビアンバーのオーナーで実業家。
ダニは父が経営している大企業の役員。
ジジは不動産業者でLAにデカい一軒家に高級車を保持していて子どもも2人いる。
キアラはグラストンベリーに出演経験があり、街を歩いていたら声をかけられる程有名な歌手。
ソフィはアリスの番組のプロデューサー。
そう。ジェネレーションQでは、レジ打ちやOLなんて存在しない。
それぞれが遊びながらもバリバリ働いてお金を稼いでいるキャリアウーマンなのだ。
ミレニアム世代のメインキャストでさえバリキャリの設定なのである。

 

【黒人差別】

ベットの子どもアンジーが白人の同級生に母親のスキャンダルをネタにからかわれる。
許せなかったアンジーが白人の同級生を殴ってしまう。
白人の同級生が口頭注意で済まされるも、アンジーは停学処分を受けてしまったシーンがあった。
そこでベットがアンジーに「白人は何をしても許される人生なの。だけどあなたは違う。
ムカつくけどこれが今の現状なの。その世の中の仕組みを理解した上で上手く生きていくのよ。」と
黒人として生きていく上での術を諭したシーンが印象的であった。

 

前作から引き続き出演の主要キャストとあらすじ

ベット・ポーター

ベット・ポーター(演:ジェニファー・ビールス)は、LA市長選の立候補者。
長年のパートナーのティナ・ケナードとは離婚し、ティナとの間にもうけたアンジーと2人暮らしをしている。
姉であるキット・ポーターが薬物の過剰摂取で亡くしたことがきっかけで世を変えたいという思いで、
ロサンゼルスで初のレズビアンで初の女性の市長を目指し奮闘しているが、
過去の不祥事(主に不倫)がきっかけでベットは不利な状況に陥る…。

10年経ってもベット・ポーターが美しすぎる件!
そして彼女、野心ありまくりですよね….
美術館のディレクターからのLA市長立候補者ですよ。カッコ良い。
美しさも10年前と変わらないけど、後先考えずに誰かと親密になるのも変わらないベット。
だけど、やっぱりベットの心の中にはいつまで経ってもティナがいる。

 

 

シェーン

シェーン・マッカチョン(演:キャサリン・メーニッヒ)は、各国に美容サロンを持つ売れっ子ヘアスタイリスト兼実業家。
とある女性カップルが切り盛りするバーを街で唯一のレズビアンバーにしようとバーのオーナーから買い、
“DANA’S(デイナ)”という店名のビアンバーの経営をすることになる。
過去にLAの何百人?もの女性を泣かしてきたシェーンがなんと若い黒人の歌手のキアラと結婚したらしい。
しかし、「子どもを持つことを望むキアラ」と「子どもを持ちたくないシェーン」に溝が生まれ
シェーンの誕生日に離婚届にサインをすることになるが…。

10年経ったらシェーンも落ち着くのかな?と思えば落ち着いたのは彼女の服装のみ(笑)
プライベートジェットのフライトアテンダントとファ○クしては、彼女持ちのバーの店員さんとファ○クするわ…
シェーンはいつまで経っても”シェーン”だった。
いやでも、シェーンは断りつつも相手が強引に誘ってきちゃうんだよね。

 

 

アリス・ピエゼッキー

アリス・ピエゼッキー(演:レイシャ・ヘイリー)は、フェミニストで自身の名前が番組名のテレビのトークショーの司会者。
ナットという離婚したばかりの子持ちの女性と同棲をしていた。
不器用ながらに他人の子どもがいる生活に馴染もうとするアリスだが、
ジジというナットの元妻が2人の生活に干渉してきて、なんと3人で恋愛関係になる。
自身のトークショーが打ち切りになりそうな危機と3人との恋愛関係も危機的状態になる…。

アリスは本当に大切な人にはとことん優しい。それは10年経っても変わらない。
その優しい性格が故に自分を後回しにして後から苦しめられるパターン。
恋人の元妻入れて3人でスワップルなんて本当アリス・ピエゼッキーらしい(笑)
彼女の性格は本当に可愛らしくて憎めない。発する言葉もいちいち視聴者をクスッとさせるユーモアも好き。

 

 

ジェネレーションQから初登場の主要キャストとあらすじ

 

ダニ・ヌーニェス

ダニ・ヌーニェス(演:アリアンヌ・マンディ)は、父親が経営する大企業のPRエグゼクティブ。
パワフルで計算が高く頭の回転の速い仕事ができ仕事一筋の女性です。どことなく若い頃のベットに似ているなという印象。
ことある毎にダニの私生活に口を出す父とは関係がうまくいかずに日々悩んでいる。
仕事第一でなんでもかんでも一人で決断してしまうところをパートナーであるソフィーを悩ましている。
父との関係もうまくいかず自分の仕事に疑問を抱き始めたある日、LA市長選に立候補するベット・ポーターに惹きつけられ
ベット陣営の広報の仕事に名乗り出てベットと一緒に当選に向かって働き詰める。

ミレニアム世代のバリキャリ美人フェムタチきました。
ダニ推しの女性多いのではないでしょうか?
実際の女優さんのバックグランドを調べてみたらアメリカ・南米・イランのミックスさんでした。
どおりでキリッとしたお綺麗なお顔立ち。
美人でお金持っててバリキャリなんだけど、男みたいな性格。

 

 

ジジ・ゴルバニ(演:セピデ・モアフィ)は、情熱的で短気な性格な不動産業者。
前妻であるナットとの間に女の子と男の子の2人の子どもを設けており、共同で育児をしている。
自身の浮気で別れた為か別れてからもナットに対して密かに愛を抱いている。
別れたナットとの関係、子どもたちとの関係、そしてアリスとの関係を良い方向にしようと奮闘している。
ナットとアリスも認めるスーパーホットな女性。
車の運転中の渋滞時のイライラが半端なくてドラマの中ですぐに短期な性格であることが分かるだろう。

またもやバリキャリ美人フェムタチきました。
ダニと同様、ジジが好きな女性も多いはずです。同じくらいの人気があります。
パッと見た筆者自身の予想ではヒスパニック系のルーツを持っているのかなと思っていましたが、
実際にはイランにルーツを持っている中東美人な女優さんです。

 

 

サラ・フィンリー

サラ・フィンリー(演:ジャクリーン・トボーニ)は、アリスが司会を勤める番組のアシスタントして働いている。
仕事は雑用やコーヒーの買い出しなどだ。自分のキャリアに対して上昇志向があまり無さそう。
給料が少ないためかバーでナンパしつつ知り合いとお喋りしつつ自分のお酒を奢ってくれる人を探しているのだ(笑)
そんなフィンリーだが自分と関わりのある人に対しての情は熱く、
憎めない性格のキャラなので周りから割と好かれている。
日々フラフラしているからなのか彼女が一回もできたことがないのだが…。

中性的な見た目に激しく生い茂った脇毛が印象的だったフィンリー。
お金も無ければ家もない?酔っ払ったら爆弾発言してしまい大切な人を傷つけてしまう。
そんなフィンリーだが憎めなくどこか愛くるしいキャラクター。
呼び名も”サラ”ではなく”フィンリー”と苗字呼びされているところからも周りからの彼女の扱いが伺える。

 

ソフィ・スアレス
ソフィ・スアレス(演:ロザリー・ザヤス)は、アリスが司会が番組のプロデューサー。ダニの婚約者。
公の場を利用して現代の社会が抱えている問題を取り上げようとアリスと奮闘している頑張り屋。
また、常に他人優先で自分のことを後回しにしがちな性格から身近な人との間に問題が起きてしまうことがよくあります。
ジェネレーションQシーズン1の始まりはダニとソフィのリアルな愛の営みシーンから始まる。
またマイカのレズビアン時代の元カノでもある。

恐らく劇中ではヒスパニック系の役。(実際の女優さんのバックグランドは違うみたいだが…)
ダニと付き合う前の元カノを簡単に捨ててしまいダニを心配にさせているソフィさん。
「結婚式にはスーツを着たい。」と言っていてダニとの愛の営みシーンを見てネコだと勝手に決めつけていた筆者は驚いた。
フェム?ネコなら結婚式でスーツを着ないだろうという私の時代遅れのステレオタイプを覆してきた。

 

 

マイカ・リー

マイカ・リー(演:レオ・シェン)は、教育関係の仕事をしているトランスジェンダーの男性(元女性)。
かつて彼がレズビアンだった時代にルームメイトであるダニと交際していた。今では2人は親友だ。
物腰がとても柔らかく甘くて優しい性格をしている。
ある日、アパートの隣に引っ越してきた管理人の男性(ゲイ)と良い感じになるが…。

筆者の記憶上、Lの世界で恐らくアジア系初?
実際の俳優さんは中国系アメリカ人です。
マイカはきっとネコです。愛の営みシーンを見ていてもネコ。
そしてダニの元恋人ってことはダニさんやはりあなたはフェムタチですね。

 

 

ジェネレーションQシーズン1を見終えてからの感想

とにかく短かった!1シーズンに8話しかないのだ。
前作より更に映像がスタイリッシュになり、アレクサを使用しているシーンがあったり、
マッチングアプリでスワイプしてるシーンがあったり、多様性に富んだストーリーラインやキャストの登場で
筆者や世間一般の考えているレズビアンのステレオタイプが覆され、時代の変化を見せてくれた。

 

あ、このセクシュアリティの人とこのセクシュアリティの人がくっつくことがあるんだ!無知だった…。まだまだこの世界には知らない世界がたくさんある。

ジェネレーションQをまだ見てない人。
昔のLの世界が見たくなった人。
huluで昔のLの世界もジェネレーションQどちらも見れちゃいますよ。

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みんな気になる!Lの世界ジェネレーションQのシーズン2は?

残念ながらまだ日本では放映されていません。
シーズン2がどうなるのか?日本で放映されるのか?はまた別の記事にでも書こうと思います。
お楽しみに。

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